公式LINEに届いた1枚のお写真から始まったご依頼です。庭木の葉をかき分けた先にいたのは、働き蜂20匹以上が出入りする、直径約15cmの「動いているコロニー」。それでも殺虫剤は使いません。働き蜂を物理的に捕獲してから、巣を枝ごと回収した事例です。
葉をかき分けると現れた球形の巣。出入口のまわりに働き蜂の姿が見えます(実際の現場写真)
今回の巣があったのは、目の高さとほぼ同じ、地上1.8mほどの庭木の中。それなのにお客様が気づいたのは、働き蜂が20匹を超えてからでした。密に茂った葉が、ちょうどカーテンのように巣を隠していたのです。
コガタスズメバチは、軒下(CASE 005)や庭木の枝など、開放的な場所に巣を作る種類。特に葉の茂った庭木は「雨風をしのげて、外からは見えない」一等地です。すぐ横を人が通る場所でも、気づかれずに巣が育っていることがあります。
働き蜂が20匹を超えた巣でも、当店のやり方は変わりません。薬剤は撒かず、出入りする働き蜂を1匹ずつ物理的に捕獲。蜂の数が減ったところで、巣を枝ごと切除して回収します。最後に周辺に残った蜂がいないことを確認して、作業完了です。
殺虫剤を使わないので、庭木にも、まわりの家庭菜園にも、薬剤は一切残りません。作業後すぐに、お子様やペットが庭に出られる状態でお返しできます。
回収した巣の中。白い繭のフタの中では、次の働き蜂(蛹)が羽化を待っていました
回収した巣を開くと、六角形の部屋に白い繭のフタがびっしり。この一つひとつの中で、次の働き蜂が羽化を待っていました。あと数週間放置していたら、蜂の数は倍以上——秋には巣も攻撃性もひと回り大きくなっていたはずです。
「もう蜂がたくさん飛んでいるから手遅れかも」と思っても、あきらめる必要はありません。コロニーが動き出してからでも、薬剤なしで対応できます。むしろ、これ以上増える前の「今」が、いちばん安全に終わらせられるタイミングです。
作業後の庭木。巣も蜂もいなくなり、庭仕事を再開できる状態に
剪定や水やりのとき、枝の中を一度のぞき込む習慣をつけてください。特に6〜7月は初期の巣が見つけやすい時期です。「同じ枝のあたりを蜂が何匹も出入りしている」のも巣のサイン。巣を作らせない予防は【保存版】殺虫剤を使わない予防法にまとめています。
今回のご依頼は、公式LINEに届いたお写真1枚から。概算をお返しし、現地で巣を確認・金額を確定してから作業に入りました。
丸い巣に出入口の穴がひとつ——それはコガタスズメバチのサインです。庭木や軒下で見つけたら、近づかず、離れた場所から写真を撮ってご相談ください。