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「一般人でもできる予防方法ってありますか?」——現場でお客様からよくいただく質問に、安曇野の「殺さない蜂屋」がお答えします。ホームセンターで手に入るものだけでできる、殺虫剤を使わない蜂の巣予防。アシナガバチを中心に、スズメバチへの応用までまるっとご紹介します🐝
まず一番大事なことから。予防がもっとも効くのは4月〜6月上旬です。
この時期の巣は、冬眠から目覚めた女王蜂がたった1匹で作り始めたばかり。大きさもゴルフボール以下です。ここで「巣を作りにくい環境」にしておけば、夏のソフトボール大の巣にはなりません。
逆に、7月以降は働き蜂がどんどん増える時期。この段階の巣にご自身で手を出すのは危険です。大きくなった巣を見つけたら、迷わずプロにご相談ください(もちろん当店は殺しません。巣ごと保護して山へお引っ越しです🐝)。
蜂が巣を作るのは、雨風がしのげて、外敵から見つかりにくい場所。人間でいう「駅近・南向き・角部屋」みたいな優良物件です。春のうちに、ご自宅の以下の場所を点検してみてください。
そしてもうひとつ大事なポイント。去年巣を作られた場所は、今年も作られやすいです。蜂界の優良物件は毎年人気なので、心当たりのある場所は重点的にチェックを。
木酢液は、炭を焼くときに出る煙を液体にしたもの。焦げたような煙のニオイがします。
蜂は山火事を本能的に嫌うため、この「煙のニオイ」がする場所には近寄りたがりません。殺虫成分はゼロ。園芸店やホームセンターで手軽に買えます。
蜂はハッカのスーッとする香りも苦手。こちらは爽やかな香りなので、玄関先やベランダなど人がよくいる場所に向いています。夏は人間用の虫よけ・涼感スプレーにもなる一石二鳥アイテムです。
順番がポイントです。ハッカ油は水と混ざらないので、先にエタノールと合わせてから水を入れてください。エタノールなしでも作れますが、分離しやすいので使う直前に毎回よく振ってくださいね。
猫を飼っているご家庭では、ハッカ油を使わないでください。猫はハッカ油などの精油成分をうまく分解できず、中毒の危険があります。小さなお子様の手が届く場所への保管も避けてください。
「屋外は木酢液、生活まわりはハッカ油」の2段構えで、殺虫剤ゼロでもかなりしっかりした予防になります。
ここまでアシナガバチを中心にお話ししてきましたが、実は木酢液もハッカ油も、スズメバチに同じように効きます。スズメバチも山火事の煙を本能的に嫌うからです。予防のタイミングも同じで、女王蜂が1匹で巣作りを始める4月〜6月が勝負です。
ただし、スズメバチには「アシナガバチとの違い」が2つあります。ここを押さえておくと安心です。
春先にとっくり型の巣(直径3〜5cmほど)を見つけたら、それはスズメバチ(コガタスズメバチなど)です。小さくても自分で取らないでください。スズメバチはアシナガバチより毒が強く、女王蜂1匹の時期でも刺されるリスクがあります。離れた場所から写真を撮って、プロにご相談を。
キイロスズメバチやオオスズメバチは、屋根裏・壁の中・戸袋の中・土の中など、スプレーが届かない「閉じた場所」に巣を作ることがあります。こういう場所には、ニオイの予防に加えて「物理的にふさぐ」予防が効きます。
どれもホームセンターやドラッグストアで買えますが、通販ならまとめて揃います。参考までにリンクを置いておきます(価格・在庫はリンク先でご確認ください/広告リンクです)。
※ハッカ油スプレーの作り方と注意点(猫のいるご家庭はNG・容器の材質)は、本文の「予防アイテム②」をご確認ください。
予防とあわせて、絶対に守っていただきたいことがあります。
こんな仕事をしていて言うのもなんですが、アシナガバチは本来とてもおとなしい蜂です。しかも、庭や畑のケムシをせっせと狩ってくれる頼れる益虫。
だから、人の生活圏から離れた場所にある巣なら、無理に取らずにそっと見守るのもひとつの選択です。「駆除しない、レスキューする。」当店がこのスタイルなのも、蜂が本来は敵じゃないからなんです🐝