「巣を撤去してもらったのに、翌朝また蜂が飛んでいる!」——駆除のあとに一番多くいただくご質問です。でも、ご安心ください。その蜂の正体は「戻り蜂(もどりばち)」。新しい巣を作りに来たのではなく、ほとんどの場合、数日で自然にいなくなります。この記事では、戻り蜂の正体・危険性・やってはいけないNG行動を、現場のプロの目線で解説します🐝
働き蜂は日中、エサ集めや巣材集めのために巣を離れて外を飛び回っています。その留守中に巣が撤去されると、外出していた蜂たちは帰る場所がなくなったことを知りません。記憶を頼りに元の場所へ帰ってきて、「あれ?巣がない…」と同じ場所をぐるぐる旋回する——これが戻り蜂です。
つまり戻り蜂は、新しく巣を作りに来た蜂ではなく、撤去前からいた巣の「残り」。巣という帰る場所を失っているので、その場に長く居続けることはできません。
戻り蜂の数は初日が一番多く、日ごとに目に見えて減っていきます。目安はこちらです。
巣に戻れない働き蜂は、夜の冷え込みや雨風をしのげず、エサも十分に取れないため、長くは活動できません。特別なことをしなくても、待っていれば自然にいなくなるのが戻り蜂です。
蜂が人を刺すのは、そのほとんどが「巣を守るため」です。戻り蜂には守るべき巣がないため、巣があった頃に比べると攻撃性は低くなります。
ただし、帰る場所を失った蜂は混乱して興奮していることがあります。至近距離で手で払ったり、つかんでしまったりすれば刺されることも。「攻撃してこないからゼロ距離でも平気」ではありませんので、そっと距離を取るのが正解です。
👉 万一刺されてしまったときの手順は 蜂に刺されたときの応急処置|やるべき5ステップ にまとめています。
一番の対処法は「近づかず、待つ」。巣のあった場所の近くでの庭作業や、すぐそばへの洗濯物干しは、2〜3日だけ控えてください。
行き場を探す戻り蜂が、開いた窓からうっかり室内に入ってしまうことがあります。巣のあった場所に近い窓は、数日間は閉めるか網戸にしておきましょう。
飛んでいる蜂を手やタオルで払うのは、刺されるリスクを自分から上げる行為です。市販スプレーを飛び回る蜂に向けて噴きかけるのも、暴れさせるだけになりがちでおすすめしません。「見かけたら静かに離れる」を徹底してください。
巣のあった場所ににおいが残っていると、蜂が集まりやすくなります。木酢液やハッカ油のスプレーを巣の跡に吹きかけておくと、戻り蜂が寄りつきにくくなり、再び巣を作られる予防にもなります。
👉 作り方・使い方は 【保存版】蜂の巣を作らせない!殺虫剤を使わない予防法(木酢液・ハッカ油) をどうぞ。
戻り蜂自身が同じ場所に巣を作り直す力は限られていますが、アシナガバチは初夏までなら、同じ場所や近くに巣を作り直すことがあります。「巣を取った場所の近くに、また小さな巣ができていた」というのは実際によくあるご相談です。
撤去後1〜2週間は、巣のあった場所とその周辺(軒下・ベランダ・物置まわりなど)をときどきチェックしてみてください。作り始めの巣は小さく、女王蜂1匹だけのことも多いので、早く見つけるほど対処も料金もぐっと軽くなります。
当店では、殺虫剤を使わずに働き蜂ごと巣を回収する方法で作業しています。また、蜂が巣に帰ってくる夕方以降の時間帯の作業が多いため、外出中の蜂=戻り蜂がそもそも少なくなります。それでも作業のタイミングによっては数匹残ることがありますが、上でご説明したとおり、数日で自然にいなくなりますのでご安心ください。巣の跡の処理まで含めて、丁寧に対応いたします。
このような場合は、見えない場所に別の巣があるか、再営巣が始まっている可能性があります。無理に探さず、写真を撮ってLINEでご相談ください。