見つけたのは、水道の検針員さんでした。庭の水道メーターボックスの蓋を開けたら、裏側に こぶし大のアシナガバチの巣。地面の高さ——というより地面より少し下という、なかなか珍しい場所です。小さなお子様が遊ぶお庭なので、殺虫剤を使わず、巣ごと保護してお引っ越ししてもらいました。
Before:メーターボックスの蓋の裏に、こぶし大のアシナガバチの巣/After:巣ごと保護して撤去、すっきり
「水道料金の検針の方が『巣がありますよ』と教えてくれました。蓋を開けた検針員さん、めちゃくちゃビックリしてました……申し訳ない……」
そんなお話とともにご相談いただいたのが今回の事例です。蜂の見た目は「黄色と黒のシマシマで、細身でヒョロッとした感じ。スズメバチほど怖い見た目ではない気がします(希望的観測かもしれません笑)」とのこと。
お写真を拝見して、すぐに分かりました。アシナガバチで間違いありません。希望的観測、見事に的中です👏
今回のお客様のように、写真さえあれば蜂の種類はかなり正確に判定できます。ポイントは巣の形です。
「穴がたくさん見えるシャワーヘッド型」と聞いた時点でアシナガバチの可能性が高く、お写真で確定。種類が分かれば、危険度も料金も事前にはっきりお伝えできます。
アシナガバチは本来とてもおとなしい蜂で、こちらから刺激しなければまず刺してきません。ただし今回は事情が違いました。
巣があるのは、メーターボックスの 蓋の裏側。つまり、検針や水道の元栓操作で 蓋を開け閉めするたびに、巣を直接揺らしてしまう場所 です。蜂にとっては「巣への攻撃」と区別がつきません。実際、検針は毎月やってきます。しかもお庭は小さなお子様の遊び場。地面の高さの巣は、大人より背の低いお子様との距離が近いのも心配な点でした。
「早めにお願いしたい」というご判断は大正解でした。
作業は翌日の午前中に実施。朝の涼しい時間帯は蜂の動きが鈍くなるので、蜂にも人にも負担の少ない、作業にうってつけのタイミングなんです。
殺虫剤は使わず、蜂を巣ごと丁寧に保護して撤去。お庭に薬剤が残らないので、作業後すぐにお子様が遊んでも心配ありません。
ご相談の中で、お客様からこんな質問をいただきました。「殺虫剤を使わないとのことですが、蜂さんたちはその後どうなるのか、ちょっと気になっています」
ここ、当店の一番のこだわりポイントです。保護した蜂たちは、人家から離れた山の中へお引っ越ししてもらいました。アシナガバチはケムシなどの害虫を食べてくれる益虫でもあります。人の暮らしのそばでは共存が難しくても、新天地では農作物や庭木を守る側として活躍してくれるはず、という作戦です🐝
蜂の巣は軒下や屋根裏だけでなく、「普段閉まっている、雨風をしのげる場所」にもよく作られます。水道メーターボックス、エアコンの室外機、物置、使っていない郵便ポスト……。共通するのは「開けた瞬間に至近距離で遭遇する」こと。春〜夏は、こうした場所を開ける前にひと呼吸おいて、蜂の出入りがないか目視してからにすると安心です。
温和なアシナガバチ・こぶし大の巣・早めのご相談。この3つがそろったおかげで、今回は 一匹も殺さずに、巣ごとお引っ越し という一番やさしい形で解決できました。
「あづみの蜂レスキュー」の名前の通り、駆除ではなくレスキューができた事例です。ご相談が早ければ早いほど、こうした選択肢は増えていきます。蜂の巣を見つけたら、まずは離れた場所から写真を撮って、LINEでお送りください。