「軒下にぶら下げるだけで蜂が来なくなる」——そんなグッズ、気になりますよね。結論から言うと、効くものもあれば、効果に限界があるものもあります。売る側ではなく現場で蜂を見てきた側として、期待できること・できないことを忖度なしでお話しします🐝
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それぞれ、理由を説明します。
「蜂には縄張り意識があり、先客の巣があると近くに巣を作らない」という習性を利用したグッズです。丸い提灯のような形のものを軒下にぶら下げます。
現場の実感で言うと、この理屈はアシナガバチや一部のスズメバチにはある程度通用しますが、万能ではありません。実際、自然界では近い距離に複数の巣ができることも珍しくありませんし、ミツバチの分蜂(引っ越し)には縄張りの理屈がそもそも通用しません。
それでも私が「試す価値はある」と言うのは、安価で、殺生ゼロで、電池も薬剤も不要だから。「これだけで完璧」ではなく「予防の合わせ技の1つ」と考えれば、悪くない選択肢です。
軒先にぶら下げる薬剤タイプ。ここで大事なことを1つ。市販の吊り下げ式忌避剤には、ユスリカやコバエなど「蜂以外」を対象にした製品がたくさんあります。パッケージの対象害虫欄に「ハチ」「アシナガバチ」等の記載がない製品は、蜂よけとしては期待できません。
ペットボトルに誘引液を入れて吊るすタイプ(市販品も自作も)です。これについては、当店の理念に関わる話を少しさせてください。
当店は「無意味な殺生はしない」を掲げる店です。そのうえで言うと、春(4〜6月)の女王蜂トラップは、トータルで見れば命を減らさない選択だと考えています。春の女王蜂1匹は、夏には数百匹の巣になります。巣が完成してから駆除すれば数百の命が失われますが、巣を作る前の女王1匹なら——という算段です。
働き蜂が多い夏〜秋にトラップを吊るすと、誘引液が周囲の蜂を呼び寄せてしまい、かえって家のまわりの蜂が増えることがあります。使うなら家や人の動線から離れた場所に。玄関先・ベランダ・お子様の遊び場の近くには絶対に吊るさないでください。
身も蓋もないことを言うと、ぶら下げ系グッズはどれも「補助」です。予防の主役は昔から変わりません。
👉 具体的な点検場所と封鎖のやり方、ハッカ油・木酢液など撒くタイプの自然派忌避は 蜂の巣を作らせない!殺虫剤を使わない予防法 で詳しく解説しています。
ホームセンターでも買えますが、通販で選ぶ場合の参考に置いておきます(価格・在庫・対象害虫の表記はリンク先で必ずご確認ください/広告リンクです)。
※吊り下げ式の忌避剤については、「ハチ」を対象害虫に明記した製品を確認できなかったため、リンクを掲載していません。店頭・通販で選ばれる際は、パッケージの対象害虫の表記を必ずご確認ください。
「もう巣ができてしまった」という方は、グッズの出番ではありません。巣の大きさ別のリスクを その蜂の巣、放置するとどうなる? で確認して、早めにご相談ください。