7月、安曇野市のお宅から「大きな蜂の巣がある」とご依頼をいただきました。現地で確認すると、たしかに ラグビーボールほどの立派なキイロスズメバチの巣。ところが——蜂の姿は一匹もありません。昨年か一昨年に使われた「空き巣」でした。今回は、その撤去のみで完了した事例をご紹介します。
撤去した古巣。巣盤の中はもぬけの殻——蜂は一匹もいませんでした
今回は、くらしのマーケット経由でのご依頼でした。「家に大きな蜂の巣がある」とのこと。ラグビーボールほどの大きさと聞けば、通常この時期のキイロスズメバチなら 働き蜂がどんどん増えている真っ最中。7月の現役の巣であれば警戒レベルは高めです。装備をしっかり整えて、慎重にお伺いしました。
ところが現地で巣をよく観察すると、様子が違います。蜂の出入りがまったくないのです。外皮は色あせて所々傷んでおり、中を確認しても蜂の姿はゼロ。
結論は——昨年か一昨年に使われた「空き巣(古巣)」でした。お客様には「蜂はもういません。今日は巣の撤去だけで完了です」と正直にお伝えし、そのまま安全に取り外して作業終了。薬剤はもちろん不要、今回のレスキューで奪った命はゼロでした。
あまり知られていませんが、スズメバチの巣は「1年限りの使い捨て」です。
つまり、古巣を放置しても「また蜂が住みつく」心配は基本的にないのです。
「じゃあ放っておいてもいい?」——蜂が戻らないという意味ではその通りです。ただし、一度巣を作られた場所は、蜂にとって条件の良い環境(雨風をしのげる・日当たりが適度)であることが多いのも事実。翌シーズンの春に、近くへ別の女王蜂が新しく巣を作り始めることはあります。古巣を撤去しておくと、春先の「あれ、また作ってる?」のチェックがしやすくなります。
今回のお客様も、撤去が終わると表情がほっと緩んでいらっしゃいました。「蜂がいなかったから良かった」ではなく、「いるかいないか分からない不安」を取り除くことも、私たちの仕事だと思っています。
参考までに、離れた場所から観察できる目安をご紹介します。
ただし、これはあくまで目安です。キイロスズメバチは攻撃性が高く、巣に近づいて確かめるのは絶対にやめてください。離れた場所からスマホで写真を撮って、LINEで送っていただければ無料で判定・概算見積をお返しします。
ラグビーボール大の巣と聞いて身構えて向かった現場が、ふたを開ければ蜂のいない古巣だった——少し拍子抜けするような事例ですが、「駆除しない、レスキューする」という私たちの理念がそのまま形になった一日でもありました。
作業後、お客様からくらしのマーケットに星5の口コミもいただきました。「迅速、親切、丁寧」との評価、何よりの励みです。ありがとうございました。
「これって空き巣?それとも現役?」と迷ったら、近づかずにまずはLINEでお写真をお送りください。